「ノンアダルト」の曖昧性

ライブチャットにおけるノンアダルトの定義はとても曖昧だ。

サイトによっても違うし、時代によっても違う。

まぁこれは警察の「わいせつ」の定義の曖昧性とも関係するんだけどね。

ノンアダルトだから一切のアダルト行為を禁止しているサイトもあるし、ノンアダルトだけどアダルト行為を許容しているサイトもある。今回はそんな曖昧なノンアダルトについてあれこれ書いていく。

歴史的にみると、ノンアダルトサイトでも2ショットの場合はアダルト行為が許容されていた。これはライブでゴーゴーでもマシェリでも同じだ。インターネット空間とはいえ二人だけのコミュニケーションの空間なので公然わいせつには該当しない、という考え方だ。

それが変わり出したのは、アダルトサイト「ViVi」が公然わいせつで警察により強制的に閉鎖された事件があってからだと思う。国内ではエロ動画でも局部の露出が禁止されているが、当時のアダルトライブチャットサイトでは「2ショットであれば公然わいせつに該当しない」という認識があったので、2ショットチャットでは局部出しが許容されていた。そこに警察のメスが入って閉鎖に追いやられたのだ。確か閉鎖されたサイトにアクセスすると警察のメッセージが表示されていたと記憶している。

これこれ。

「ライブチャットViVi」摘発でサイト跡地に大阪府警が警告

この「2ショットでも公然わいせつに該当するんだぞっ」的お達しがノンアダルトにも影響を及ぼし、当然ノンアダの2ショットでも局部出しは禁じられることになった。

映像送信型性風俗特殊営業

アダルトサイトを運営する場合に必ず「風営法」の許可を警察にもらう必要がある。正確には「映像送信型性風俗特殊営業」というらしいが、これがいるのだ。しかし、ノンアダルトの場合これが必ずしも必要ない。逆にノンアダルトと謳っておきながら風営法の許可をとると女の子から不審がられる。でも実際は2ショットでアダルト行為が行われており、ジレンマとなる。

運営会社の都合

リアズが運営するライブでゴーゴーの場合、前述の風営法の許可を取得していない件と、姉妹サイトのエンジェルライブとの都合でアダルト行為を厳しくしているケースがある。アダルトをする場合はエンジェルライブ、ノンアダルトの場合はライブでゴーゴー、という明確な区分けをしたかったのだろう。ライブでゴーゴーでアダルト行為をされると、安い料金で脱ぐことになりサイトの収益にも影響があるわけだ。

一方FANZAのおちゃを考えると、そもそもアダルトもノンアダルトも人妻も全部含めて一つの「FANZAライブチャット」のため、風営法の許可が下りているため、法律的には別におちゃであってもアダルト行為は問題がない。つまり「ノンアダルト」の定義は「出演する女性側が脱ぐことを拒否できる」ということだ。この説が一番有力だろう。

2024年7月現在では、ライブでゴーゴーのアダルト規制が少し緩まった気がする。それはFANZAにトップの座を譲ってしまったことや、値上げしたことが背景にあるだろう。

諸行無常の響きあり

ということで「ノンアダルト」は法律とか、公然わいせつの解釈によっても変わるし、業界全体の状況によっても変わるし、世の中の経済状況や倫理観によっても変わるし、常に変化していくのだ。

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